元々陸上自衛隊向けの高機動車として開発された車両の民生版がメガクルーザー。その成り立ちはアメリカのハマーH1と似たもの。全長5,090mm、全幅2,170mmという非常に大柄なボディとなっていたが、逆位相の4WS機構を備えることで最小回転半径は5.6mとボディサイズに見合わない取り回し性を持つ。エンジンは4.1Lの直4ディーゼルターボを搭載し155馬力、39.0kg-mを発生（年次改良により、のちに170馬力となる）。これに4速ATを組み合わせた。この見た目に反して、四輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを備えることでオフロードのみならずオンロードの快適性にも配慮。またばね下重量軽減のために前後インボード式の四輪ベンチレーテッドディスクブレーキを採用していた。オフロードの悪路走破性に関しては、ハブリダクション機構を採用することでドライブシャフト位置をタイヤ中心よりも上げ、最低地上高は420mmを確保。前後トルセンLSDを装備した上で、前後およびセンターデフのロック機構も備え、ぬかるみ等での走破性も高い。また室内からリアタイヤの空気圧を調整することも可能で、スタック時に空気圧を下げてタイヤ接地面積を増やしての脱出も可能とした。タイヤ自体も外径37インチのものを採用し大きな段差にも対応し、トラクション能力も稼いだ。生産台数は133台。
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