ゴルフV GTIのイメージを踏襲しつつ、フォルクスワーゲンによってド級のハイパフォーマンスカーとして生み出されたのがこのコンセプトモデル。全体のフォルムはGTIらしさを維持しつつ、しかし全幅は12cm広げられ、全高は8cm低められたボディを持つ。パワートレーンや足回りはVWグループの各車の部品を流用して仕上げられている。フロントサスはゴルフGTI用だが、リアサスはランボルギーニ ガヤルド用、そしてミドシップ搭載されたエンジンはなんと、ベントレー コンチネンタルGT用の6.0L W12 ツインターボだった。車名の通り最高出力は650馬力、最大トルクは76.5kgmを発生し、これに6ATを組み合わせてリアを駆動する。0-100km/hは3.7秒、最高速度は325km/hに達する。ハイパワーに対してホイールベースが短く、また電子制御の類は一切装備されていなかったため、じゃじゃ馬的な挙動を示す怪物マシンだった。
標準のゴルフV GTIとの比較。フォルクスワーゲンがGTIのイメージを残す事に注意を払いつつ、このハイパフォーマンスカーをデザインしたことが窺い知れる。
画像ギャラリー
