ボルボ C30 ポールスター パフォーマンス コンセプト(2010 スウェーデン)

ボルボ

2010年に公開された「C30 ポールスター パフォーマンス コンセプト」は、当時ボルボの公式レーシングパートナーであったポールスターが製作した高性能プロトタイプである。スカンジナビア・ツーリングカー選手権(STCC)で培った技術を市販車へ移植し、従来の安全重視のブランドイメージを覆すスーパーホットハッチとして発表された。

パワートレーンには、T5の2.5リッター直列5気筒エンジンをベースに、KKK製「K26」大型ターボチャージャーや大容量インタークーラー、強化ピストン、コンロッド、専用インレットカムシャフトを組み込んだレース直系の特別ユニットを搭載。最高出力405馬力、最大トルク52.0kgm(510Nm)を発揮した。駆動方式は市販型C30のFFから、前後にクワイフ製LSDを備えた電子制御ハルデックスAWDへと換装され、400馬力オーバーの強大な出力を余すところなく路面へ伝達した。

足回りにはオーリンズ製ダンパーやブレンボ製ブレーキ(フロント対向6ピストン/380mmローター)、19インチBBS鍛造ホイールを装備。空力を追求した専用ボディキットと鮮烈なレーベルブルーの塗装を纏い、室内にはアルカンターラ張りのバケットシートや4点式ハーネスが備えられた。

量産化には至らなかったものの、主要メディアから絶賛を浴びるなど大きな反響を呼んだ。ここで培われたノウハウは、後の量産モデル「S60/V60 ポールスター」や正規チューニングプログラムへと直結し、ポールスターが高性能車ブランドとしての地位を築く記念碑的モデルとなった。

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