トヨタ TTR ストリート アフェア コンセプト(2001 ドイツ)

トヨタ

2001年11月のエッセンモーターショーで公開された「トヨタ TTR ストリート アフェア コンセプト」は、トヨタの2002年フォーミュラ1世界選手権(F1)参戦を記念し、ドイツ・ケルンを拠点とするTMG(トヨタモータースポーツGmbH)が製作した実験的スタディモデルである。F1マシンの空力思想を公道走行可能なオープン2シーターへ投影することを掲げて開発され、前衛的なバルケッタスタイルを提示した。

ベース車両には市販のオープンミドシップスポーツ「MR2(日本名:MR-S)」の車台を採用。フロントウインドウやルーフを完全に排したスピードスタースタイルとし、F1マシンを想起させるハイノーズ構造や大型フロントウィング、ディフューザーを車体に統合した。跳ね上げ式シザードアを備え、サイドミラーの代わりに小型CCDカメラを内蔵。車体外板にはカーボンファイバーやグラスファイバー成形パネルを用い、徹底した軽量化と空力性能の追求が図られた。

座席背後のミドシップに搭載された動力ユニットは、ベース車と同じ排気量1,794ccの直列4気筒DOHC16バルブ「1ZZ-FE型」にTTE(トヨタチームヨーロッパ)製のターボチャージャーを装着。圧縮比の最適化やインタークーラーの追加により、(258ps/6,000rpm、30.6 kgm/4,500rpm)を発揮した。変速機にはステアリング上のパドル操作に対応した6速シーケンシャルマニュアルトランスミッション(SMT)を結合し、後輪を駆動した。

足回りには強化ダンパーとスポーツスプリングを組み込み、制動系には大径ドリルドブレーキディスクを採用。前18インチ、後19インチの大径軽合金ホイールが装着された。室内はカーボントリムと削り出しアルミ部材で構築され、後方カメラの映像を投影する専用ディスプレイを配置。市販化を意図した試作車ではなかったものの、F1参戦へ向けた技術力のアピールと、小型ミドシップスポーツの極限的な発展性を示した1台として記録されている。

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