サリーン S7(2000-2009 アメリカ)

サリーン

2000年8月に発表された「サリーン S7」は、レーシングドライバー出身のスティーブ・サリーン氏率いるサリーン社が開発した、純アメリカ製のミドシップスーパーカーである。開発には英国の名門レイ・マロック社(RML)が参画。「世界に通用する純米国製ロードカー」の確立を掲げ、公道仕様「S7」と競技仕様「S7R」が並行開発された。

車体骨格には4130クロムモリブデン鋼スペースフレームを採用し、アルミハニカムパネルで補強。外装はフルカーボンファイバーで成形され、約1,250kg(乾燥重量)の軽量な車体を実現した。下面は強大なグラウンドエフェクトを生む形状とされ、時速160マイル(約257km/h)走行時に自重以上のダウンフォースを発生させる空力設計が施された。

ミドシップに積まれた動力源は、フォード・ウィンザー系の設計思想を基礎に独自鋳造された7.0リッター(427ci)V型8気筒OHVである。当初の自然吸気仕様は550hp(558ps)の馬力と712Nmのトルクを発生し、6速マニュアルと組み合わされた。2005年にはツインターボ仕様へ発展し、750hp(760ps)および949Nmへと大幅に性能を高めている。

トラクションコントロールやパワーステアリング等のアシスト機構を排し、レーシングカー直系の操縦性を追求。バタフライドアを備えた特徴的な造形とともに、競技仕様のS7RはALMS等で多数の勝利を挙げ、2010年のル・マン24時間でもLMGT1クラス優勝を達成した。大排気量OHVと最新レース技術を融合させた、アメリカ車史に刻まれるスーパーカーである。

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