アウディ 50(1974-78 ドイツ)

アウディ

1969年にアウトウニオン(アウディブランドを保有)とNSUはフォルクスワーゲン傘下で合併し「アウディ-NSU-アウトウニオンAG」となる。この体制のもと、NSUの空冷リアエンジン小型車の後継として世に出たのがアウディ50だった。エンジン横置き前輪駆動を採用した3ドアハッチバックというパッケージ、そしてフロントストラット独立、リアにトレーリングアームという足回りもこの頃からのコンパクトカーのトレンドに則ったもの。スタイリングにはベルトーネの手が入っていた。エンジンはフォルクスワーゲン ゴルフの廉価モデルと共用の1.1L 直列4気筒 SOHCを搭載。アウディ50が登場した半年後には、その兄弟車であり廉価版という立ち位置のフォルクスワーゲン ポロがデビュー。後発のポロの方が売れ行きが良く、またアウディはより大型の車をメインで扱うというブランドイメージの整理が行われたため、アウディ50は78年にモデル消滅となった。

アウディ50はブランド整理のために短命に終わってしまったが、アウディ50から派生した兄弟車のフォルクスワーゲン ポロは現代まで続く息の長いモデルとなっている。

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