1994年のジュネーブモーターショーで発表された、イタルデザインが手掛けた大柄で豪華な5ドアハッチバックコンセプト。その名前は19世紀に使用されていた、2頭引きの豪華な四輪馬車に由来する。同じくイタルデザインが意匠を担当したレクサスGS(日本名:トヨタ アリスト)をベースとし、燃料タンクを後部座席下に移設して全長を60cmも短縮。しかし後部にはムーンルーフを採用し、ルーフ自体も5cmほど高くしてベースモデルよりも後席居住性は向上していた。パワートレーンは4.0LのV8エンジンと四輪駆動の組み合わせだった。
先ほど述べたようにベースはレクサスGS。それはホイールをそのまま使用している事からも伺える。ただし、レクサス版には四輪駆動が無かったことから、パワートレーンはアリストの四輪駆動モデルである「4.0Z i-Four」のものを流用していると考えられる。
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