戦後BMWの破産寸前だった経営を立て直した大ヒットモデル、ノイエクラッセの縮小版として登場したのが02シリーズ。2ドアセダンとしてデビューした02シリーズに、1971年に追加された3ドアハッチバックモデルがツーリングだった。正式には排気量別に1600/1800/2000ツーリングという名前が与えられ、のちに排気量末尾が02に改名された。標準の2ドアセダンに対して全長は13cmほど短縮され取り回し性は向上。リアハッチの開口は大きく、分割可倒式の後部座席を備えることで高い利便性を得た。2ドアセダンと同様、クーゲルフィッシャー製機械式インジェクションを備えた130馬力のスポーツモデル、2002tiiも設定された。
ツーリングと呼ばれた02シリーズの3ドアハッチバックモデルは、後継のE21型3シリーズには設定されなかったが、3代目のE36型で復活。こちらは3シリーズコンパクトと呼ばれ、現在の1シリーズへとつながるルーツとなるモデルだった。
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