ランボルギーニ チータ(1977 イタリア)

ランボルギーニ

当時財政難に苦しんでいたランボルギーニが新しい販路を見出すために、アメリカの防衛関連企業であるMTI社(モビリティ・テクノロジー・インターナショナル社)と共同で開発した次世代型高機動戦闘車両がチータだった。設計についてはFMC社が開発した高機動戦闘車XR311を無許可で流用しこれをベースとした。車体は鋼管製のシンプルなロールケージをベースとしており、これにグラスファイバー製の外皮を組み合わせた。ミドシップ配置されたエンジンは防水処理がされたクライスラー製の5.9L V8 OHV(183馬力)で、これにトークフライト3速ATを組み合わせ四輪を駆動した。砂漠を145km/h以上で走破する動力性能を持つとされたが、ミドシップ配置ゆえの操縦性の難しさが欠点であった。チータは1977年のジュネーブモーターショーで披露された1台限りの試作ではあったが、のちにその精神を継承したLM002が市販されることとなった。

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