フォードはMkⅡエスコートに代わる戦闘力のあるラリーカーをなかなか生み出せずにいた。そのような状況の中で、フォード製エンジンを搭載していたACのミドエンジンスポーツカーをラリーカーとして仕立てることが構想された。AC 3000MEにはカロッツェリアギアのフィリッポ・サピーノ(のちにRS200のデザインも手掛ける)がデザインした、まるでランチア ストラトスの再来のような近未来的で流麗なボディを架装。1981年のジュネーブモーターショーで披露されたこの車はデザイン面では好評を持って受け入れられたが、ラリーウエポンとしてのその後の開発は進まなかった。フォードのラリーカーはプロジェクト「コロンビア」、すなわちMkⅢエスコートをベースとしたRS1700Tというモンスターマシンの開発へと突き進んでいくのである。

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