フェアレディZ Version NISMOは、NISMOとオーテックジャパンが共同開発したハイパフォーマンス仕様である。2007年1月に3.5リッターのカタログモデルが登場した。SUPER GTの空力トレンドを反映したロングノーズの専用エアロを纏い、車体各所への溶接スポット追加等で剛性を引き上げたシャシーに、最高出力313馬力の「VQ35HR」エンジンを組み合わせる。トランスミッションは6速MTと5速ATが用意された。
同年6月、この仕様をベースに、さらなる高性能を追求した300台限定のコンプリートカー「Type 380RS」が追加された。この車の最大の特徴は、スーパー耐久シリーズをターゲットとしたレース専用車両「Type 380RS-Competition」用のエンジンを搭載していたことである。
3.8リッターに拡大された専用ユニットは、高強度のアルミ鍛造製ピストンをはじめ、クランクシャフトやカムシャフトなどもレースでの仕様を前提とした強化素材を使用していた。ストリートでの乗りやすさを重視し、レース仕様の400馬力からはデチューンされていたが、それでも最高出力350馬力、最大トルク40.5kgmというハイパワーを獲得。これに組み合わされたのは6速MTのみであった。
走行中のボディ入力を減衰するヤマハ製パフォーマンスダンパーや、高い制動力を発揮するブレンボ製ブレーキシステムを両車ともに標準装備する。さらに限定車の380RSでは、レッド系レザーを使用した専用ステアリングやシフトノブを採用していた。扱いやすさを残した3.5リッター版と、よりレーシングスピリットを高めた380RS。どちらもモータースポーツのテクノロジーを市販車へ反映させたモデルである。

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