三菱 エクリプス ラリーアート コンセプト(2005 アメリカ)

三菱

2005年の北米SEMAショーにおいて、北米三菱自動車(MMNA)とラリーアートが共同出展した「エクリプス ラリーアート コンセプト」は、同年に第4世代へ刷新されたばかりのエクリプスを究極のパフォーマンス仕様へと仕立て上げたコンセプトカーである。北米市場で高い支持を集めていたエクリプスに四輪駆動ターボの技術を融合させ、本格スポーツクーペとしての可能性を追求した。

パワートレーンには、本来の前輪駆動用ユニットに代わり、ランサーエボリューションVIIIから移植された「4G63型」2.0リッター直列4気筒DOHCターボを搭載した。HKS製タービンやハイリフトカム、専用吸排気系の導入により、推定405馬力、481Nmを発揮。変速機にはランエボVIII MR用の6速MTを採用し、強大なトルクを受け止める多板カーボンクラッチが組み合わされた。

シャシーにおける最大のハイライトは、市販型には存在しない四輪駆動化の実現である。同系プラットフォームを持つSUV「エンデバー」のリア足回りと、ランエボVIIIのリアディファレンシャルを統合することで強固な四輪駆動システムを構築した。足回りには専用車高調キットを装着し、フロント8ピストン、リア4ピストンのブレンボ製大径ブレーキを採用して強大な制動力を確保した。

外装にはルーフやボンネット、フェンダーに軽量カーボン素材を惜しみなく投入し、専用色「ホットレッドマイカ」で塗装。20インチのホイールやレカロ製シートを備えた。市販化には至らなかったものの、エクリプスの流麗な車体にランサーエボリューションの心臓と四輪駆動系を移植したこのコンセプトカーは、北米市場におけるラリーアートの存在感を強烈に印象づけるショーモデルとなった。

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