1972年のミュンヘンオリンピック会場で披露されたコンセプトカー。ポール・ブラックによるデザインのミドシップスポーツ。エンジンは2002用のM10型の直4 1990ccをターボ過給し280馬力を発生。これを車体中央に横置き配置した。キドニーグリルを内包しつつも未来的なフロントスタイルのBMWターボのデザインは、のちのM1やZ1、8シリーズに影響を与えた。
その後のBMWデザインに大きな影響を与える
BMW M1にはBMWターボのディティールが多く取り入れられている。リアのBMWエンブレムが両サイドに配置されている所も実はターボを引き継いでいる。また、8シリーズのフロントマスクからも、BMWターボの影響を感じ取れる。
ポール・ブラックというデザイナー
BMW初のコンセプトカーであるBMWターボのデザインを手がけたポール・ブラックは、ホフマイスターキンクで有名なヴィルヘルム・ホフマイスターの後任として、70年代よりスタートしたBMWの新しいナンバリングモデル(3、5、6、7シリーズ)の全てのデザインに携わる。
ポール・ブラックは、60年代にはメルセデスベンツの主要モデルのスタイリングを担当していた。60~70年代に良く目にしたドイツ車は、彼によって命を吹き込まれたものも多かったことになる。
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