ホールデン コモドア ターボ(1986-88 オーストラリア)

ホールデン

オペル コモドーレのホールデン版は、オーストラリアの地で独自の進化を遂げた。コモドアは1986年にフェイスリフトを受け、VK型からVL型に発展。同年よりオーストラリアでは無鉛ガソリン仕様であることが必須となったため、それに合わせてエンジンがリニューアルされた。既存のホールデンの直6エンジンでは無鉛化への対応が難しく、日産からRB30Eエンジンの供給を受けてこれを搭載。そして、VLコモドア登場の半年後にはよりハイパワー版のターボ仕様が追加された。RB30EはギャレットT3タービンと組み合わされたRB30ETとなり、200馬力、30.2kgmを発生。大柄な車体にも関わらず220km/hの最高速を得た。この速さに合わせてブレーキは強化されており、フロントにはコルベット用のキャリパーを使用し、それを収めるために15インチホイールが採用された。コモドアのターボモデルはワゴンや、上級モデルのカレーにもラインナップされていた。また、コモドア ターボはオーストラリア各地でポリスインターセプターとしても活躍した。

こちらはコモドアの上級モデルであるカレーで、セミリトラクタブルヘッドライトを採用したスマートなフロントマスクが特徴。このモデルにもRB30ETが搭載されていた。

こちらはスカイラインのオーストラリア製造モデル。コモドアと同様にRB30エンジンが搭載されたが、本家日産でもRB30ETの搭載までは無く、このターボエンジンは実質コモドア専用となっていた。

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