日産 プレーリー ジョイ EV(1997 日本)

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「日産 プレーリー ジョイ EV」は、世界で初めてリチウムイオン二次電池を実用化した電気自動車である。2代目プレーリーの後期型をベースに開発され、官公庁や大手法人向けに30台限定のフリートリースとして供給。大型バッテリーを床下に収めたことで乗車定員は4名とされたが、従来の鉛蓄電池車を凌駕する実用性能を備えた技術実証車として送り出された。

蓄電部には、ソニーと共同開発した円筒型リチウムイオン電池を採用。充電には米規格(SAE J1773)に準拠した電磁誘導式のインダクティブパドル方式を導入し、約5時間での満充電を実現した。1充電あたりの航続距離は10・15モードで200km以上と公称された。

動力源には永久磁石式のネオジム磁石同期モーターを搭載し、前輪を駆動。62kW(84ps)と166Nm(17.0kgm)のトルクを発生させ、1,700kgの車体を力強く走らせた。足回りは前輪にストラット式、後輪にトーションビーム式トレーリングアームを採用し、4輪ディスクブレーキや低転がり抵抗の専用タイヤを備えた。

2000年からは国立極地研究所の北極観測拠点へ支援車として配備。大気観測を阻害しないゼロエミッション性と、極寒下で6年間にわたり無故障で稼働した実績により、システムの高い信頼性を実証した。限定配備にとどまったものの、1998年のルネッサEVやのちの「リーフ」へ結実する電動技術の礎として、自動車史に記録されている。

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