スズキ スイフト スポーツ(2003-05 日本)

スズキ

国内市場における初代スイフトは、ワゴンR+のプラットフォームとKeiのサイドパネルなどを使用してコストカットを極めた廉価なコンパクトカーだった。そして、国内未導入の3ドアハッチバックモデルをベースとして、手ごろなホットハッチとして生み出されたのがHT81Sという型式が与えられたスイフト スポーツだった。ボディは溶接方法の見直しや、フロントサスペンション部にパフォーマンスロッドを追加することで剛性を強化。低く、硬められたサスペンションと専用のブレーキパッドを採用し、曲がる・止まるの性能も向上。直4 1.5LのM15A型DOHCエンジンは圧縮比を9.5から11.0へアップし、アルミ鍛造ピストンも導入。可変バルブタイミングや吸排気系も専用にチューニングされ、115馬力、14.6kgmと、車重930kgに対しては十分なパワーを得た。外装は専用のフロントバンパー、樹脂製の前後オーバーフェンダー、大型ルーフスポイラーが採用され、標準モデルとは一線を画すイメージが与えられていた。また、ホールド性に優れるレカロ製セミバケットシートも標準装備。ここまで拘って開発されたホットハッチにも関わらず、そのプライスタグは119万円と非常に低価格だったのも特徴だった。

日本での初代スイフトは欧州ではイグニスと呼ばれた。イグニスには日本仕様には存在しなかった3ドアハッチバックモデルが存在。これをベースに開発されたのがスイフト スポーツだった。ちなみにスイフト スポーツは、欧州ではイグニス スポーツの名前で販売されていた。

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