2011年3月のジュネーブモーターショーで世界初公開された「スイフト S-CONCEPT」は、2代目スイフトの3ドアボディをベースに開発されたコンセプトカーである。「走行性能を突き詰めたプレミアムコンパクトスポーツ」をテーマに掲げ、鮮やかな専用色「ライトニングパールイエロー」を纏ったアグレッシブなデザインスタディとして披露された。
車体は18インチホイールを収めるためにフェンダーがワイド化され、専用のフロントバンパーや大型リヤウイング、リヤディフューザーを装備。室内にはレカロ製バケットシートやカーボン調アクセント、レザー表皮が配され、上質感とスポーツ性を両立させた。パワートレーンには1.6リッター自然吸気エンジンに6速マニュアルトランスミッションが組み合わされた。
このモデルで提示された要素の多くは、同年12月に発売された市販版「スイフトスポーツ(ZC32S型)」へと忠実に受け継がれた。大開口部を持つフロントグリルやフォグランプ周りの造形、2本出しマフラーを統合したディフューザー形状、そして1.6リッター「M16A型」エンジンとスズキ初となる6速MTの組み合わせは、まさにS-CONCEPTが予告したコンセプトそのものであった。
ショーカー特有のワイドフェンダーや極端なエアロパーツは市販化に際して5ナンバーサイズへと適正化されたものの、引き締まったプロポーションと走りの哲学はZC32Sへと受け継がれた。

スイフト S-CONCEPTのイメージを引き継いで登場したスイフトスポーツ。日本仕様の「ZC32S」では5ドアとなっていたが、欧州仕様ではコンセプトモデルと同様の3ドアが投入されていた。こちらの型式は「ZA32S」となる。


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