1967年9月のモンツァで初公開された「アルファロメオ ティーポ33/2ストラダーレ」は、レーシングプロトタイプ「ティーポ33」の公道仕様としてアウトデルタが開発した2シータースポーツカーである。車体造形はデザイナーのフランコ・スカリオーネが担当し、ボディ製作はカロッツェリア・マラッツィが手掛けた。流麗な曲線で構成されたアルミ製ボディは、ルーフ部分まで回り込むバタフライドアを備え、時代を先取りした機能美を確立した。
動力部には、競技用ユニットをベースとした排気量1,995ccの90度V型8気筒DOHC 16バルブをキャビン背後のミドシップに搭載。気筒あたり2本の点火プラグを持つツインスパーク機構やスピカ製機械式燃料噴射、ドライサンプ潤滑を備え、8,800rpmで約230psのパワーを発揮した。組み合わされた変速機はコロッティ製の6速マニュアルであり、許容回転数が10,000rpmに達する高回転型ユニットの特性を余すところなく引き出した。
基本骨格には、アルミ合金製の大径パイプをH型に組んだスペースフレームを採用し、内部には燃料タンクを内装。マグネシウム合金製のサブフレームを前後に結合する高度な航空機工学の手法が採り入れられた。足回りには前後ダブルウィッシュボーン懸架を備え、制動系は前部に通常のディスク、バネ下重量の軽減を図る後部には車体中央寄りに配置されたインボードディスクを採用。乾燥重量約700kgの車体を生かし、最高速度260km/hを記録した。
製造台数はわずか18台にとどまり、そのうち数台のシャシーはカロッツェリア各社(ベルトーネ、ピニンファリーナ、イタルデザイン)へと供給され、「カラボ」や「イグアナ」をはじめとするショーカーの基盤となった。純粋なレーシングカーの構造を市販車へと昇華させた希少な存在であり、1960年代後半のイタリア自動車工学とデザインが到達したひとつの頂点として位置づけられている。

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