トヨタ 2000GT(1967-1970 日本)

トヨタ

1967年5月に発売された「トヨタ 2000GT」は、世界水準の高性能グランツーリスモを目指して開発された本格スポーツカーである。トヨタが基本構想と車体設計を手がけ、高度な鋳造技術とエンジン開発力を持つヤマハ発動機との共同開発・委託生産体制によって世に送り出された。欧州の名門に比肩する性能と流麗な美貌を備え、日本の自動車技術の高さを世界に知らしめた金字塔である。

ロングノーズ・ショートデッキのファストバックボディは、空気抵抗を徹底して低減させた低いシルエットを誇る。車体構造には堅牢なX型バックボーンフレームを採用し、国産量産車として初となる4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションや4輪ディスクブレーキ、マグネシウム合金製ホイールを標準装備。ローズウッドを用いたインストルメントパネルなど、ヤマハの木工技術が生かされた内装も格調高い仕上がりを見せた。

心臓部には、クラウン用の直列6気筒ブロックにヤマハ製DOHCヘッドとソレックス3連キャブレターを組み合わせた2.0リッター「3M型」ユニット(型式MF10)を搭載。自然吸気ながら150psを発生し、5速マニュアルを介して最高速度220km/hに達した。1966年の谷田部スピードトライアルでは3つの世界記録と13の国際記録を樹立し、その卓越した耐久性と高速巡航性能を証明した。

また、北米輸出を見据えて現地での整備性向上と低速トルク強化を図った発展型として、2.3リッター直列6気筒SOHC「2M-B型」を搭載した試作車(型式MF12)が開発された。車体バッジは「2000GT」のままであったが、排気量から通称「2300GT」と呼ばれる同車は左ハンドル仕様を中心に約9台が試作され、ATの適合実験なども行われたものの市販には至らなかった。正規市販された337台の2000GTは、映画『007は二度死ぬ』への起用や米国レース参戦を経て、日本のモータースポーツ史に不朽の足跡を残した。

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