シボレー アルト(1999-2004 コロンビア)

シボレー

ゼネラルモーターズ(GM)とスズキの資本・業務提携に基づき、南米市場向けに投入されたOEM供給モデルである。1998年に登場した5代目スズキ アルトの5ドア仕様をベースとし、コロンビアのGMコルモトーレス工場等で現地組み立てが行われ、コロンビアやエクアドルをはじめとする南米諸国においてシボレーブランドのエントリーモデルとして販売された。

外観はベースとなった5代目アルトのデザインを踏襲しつつ、フロントグリルやリアゲートにシボレーのエンブレムを配置。日本の軽自動車規格に準拠した全長3,395mm、全幅1,475mmのコンパクトなボディサイズを持ち、都市部や狭い路地での優れた取り回しの良さと実用的な室内スペースを備えていた。

パワートレーンには、日本国内向けの660ccエンジンではなく、1.0リッター直列4気筒DOHC 16バルブの「K10A型」ガソリンエンジンが搭載された。最高出力65馬力を発生し、5速マニュアルトランスミッションと組み合わされた。軽量な車体重量とツインカム16バルブ構造による高回転域まで伸びやかな出力特性により、標高が高く坂道の多い南米の都市環境においても十分な走破性と良好な燃料経済性を発揮した。

手頃な車両価格や維持費の安さ、シンプルな構造に裏打ちされた高い信頼性から、若年層のファーストカーやファミリー層の日常の足として好評を博した。2004年頃まで現地での生産および販売が継続され、南米市場におけるGMとスズキのバッジエンジニアリング提携を象徴するコンパクトカーとして親しまれた。

65馬力のK10Aを搭載するシボレー アルトは、オーソドックスな見た目に反して高い戦闘力を秘めていた。コロンビアでは「Copa Alto(アルトカップ)」というワンメイクレースが開催されるほど。これを記念して、「Edición Especial Copa(カップエディション)」と呼ばれる特別仕様車も販売されていた。

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