サイオン tC(2004-2010 アメリカ)

サイオン

2004年に北米市場へ投入された「サイオン tC」は、トヨタが若年層をターゲットに立ち上げた新ブランド「サイオン」専用の3ドアハッチバッククーペである。実質的なセリカの後継として企画され、2006年には年間約7万9000台を販売してブランド最大のピークを記録した。日本の堤工場で生産され、手頃な価格と豊富な純正カスタムパーツを武器に北米市場で大ヒットを収めた。

車体には欧州向け「アベンシス」の骨格を採用し、フロントにストラット、リアにダブルウィッシュボーンによる4輪独立懸架を備えて優れた操縦性を確保した。流麗なクーペフォルムでありながら、頭上に広がるパノラミックガラスルーフや17インチアルミホイールを標準装備。後席のリクライニングやフルフラット機構など、日常での実用性も両立させた。

パワートレーンには「カムリ」譲りの2.4リッター直列4気筒「2AZ-FE型」エンジンを搭載。最高出力160馬力、最大トルク221Nmを発揮し、5速MTまたは4速ATが組み合わされた。クラス水準を超える大排気量による力強い低中速トルクに加え、TRD製スーパーチャージャー(最高出力200馬力)などのメーカー直系チューニングパーツも用意された。

2006年のiPod連携機能拡充やチューナー向け「Spec Package」の追加などを経て生産が続けられた初代は、2010年にフルモデルチェンジを迎えた。同年8月、排気量を2.5リッターへと拡大し内外装を一新した2世代目が登場。初代が築いた手頃な価格やカスタム性を引き継ぎ、サイオンブランドの中核モデルとしての役目を次世代へと繋いだ。

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