三菱 FTO(1994-2000 日本)

三菱

FTOは、1970年代に販売されていた「ギャランFTO」の名称を復活させたFFスペシャリティクーペである。全幅1,735mmの3ナンバーボディには、張り出した前後フェンダーや絞り込まれたドアパネルなど曲面を多用したスタイリングが採用された。トランスミッションにはマニュアル感覚の操作を可能にしたスポーツモード付きAT「INVECS-II」を量産車で初搭載し、1994-1995日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

パワートレーンには複数のエンジンが設定された。主軸となる2.0リッターV型6気筒「6A12型」において、可変バルブタイミング・リフト機構「MIVEC」を採用し最高出力200馬力、最大トルク20.4kgmを発生するDOHC仕様は、トップグレードの「GPX」に搭載された。小排気量V6ならではの滑らかな回転特性を備え、このほかにもMIVEC非搭載の2.0リッターV6(160馬力)や、エントリーを担う1.8リッター直列4気筒SOHC(125馬力)などが用意されていた。

1996年2月のマイナーチェンジ時には、走行性能を高めたスポーツグレード「GPバージョンR」が追加設定された。専用設計の大型リアウイングやエアロパーツの装着に加え、足回りの剛性強化や防音材の削減による軽量化が施され、サーキット走行やスポーツ走行に対応する仕様となっていた。

FTOは過去の名車からの名称継承とともに、先進的なAT制御や高出力なV6 MIVECエンジン、独自のボディ構造を組み合わせたモデルであった。手軽なクーペから本格的なスポーツモデルまで幅広いニーズに対応し、2000年の生産終了まで1990年代の三菱を代表するFFスポーツクーペとして展開された。

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