Ro80の普及版はフォルクスワーゲンのトップレンジに据えられた
NSUがRo80の普及版として開発したモデル。Ro80はロータリーエンジン搭載のフラッグシップモデルとして前衛的なスタイリングを持っていたが、K70ではより万人受けするスタイリングへとリファインされた。主要なメカニズムはそのままに、エンジンは水冷の直列4気筒に置き換えられたが、Ro80の特徴だったフロントインボードディスクブレーキや、4輪独立懸架は踏襲された。この車は当初NSU K70として発売される予定だったが、NSUがフォルクスワーゲングループへ編入されたためフォルクスワーゲンブランドのトップレンジモデルとして発売された（少数はNSU K70として生産された）。実はこの車がフォルクスワーゲンとしては初の水冷エンジン搭載モデルで、前輪駆動も初めてだった。販売は振るわず、のちにデビューしたパサートに統合された。
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