1987年9月、8代目ブルーバード(U12型)登場と同時に設定された「SSS-R」は、全日本ラリー選手権参戦を主眼に開発されたコンペティションベース車両である。開発・架装をオーテックジャパンが担当し、ニスモによる競技用オプション供給のもと市販された。4ドアセダンをベースにロールケージを標準装備し、即座に実戦投入可能な仕様とされた。
徹底した軽量化も大きな特徴である。車体のアンダーコートや防音材を大幅に削減・廃止し、パワーウィンドウ等の快適装備を排除。不要な内装材を簡素化し、競技に耐えうる剛性を保ちながら軽量化を果たした。駆動系にはフルタイム4WD「ATTESA」を採用し、センターとリアにビスカスLSD、クロスレシオ変速機を組み合わせて高い悪路走破性を確保した。
エンジンは、前期型にコスワース製鍛造ピストンや専用ターボ等を組み込み、標準比+10馬力を果たした1.8リッター直4DOHCターボ「CA18DET-R型(185馬力)」を採用。1989年10月の後期型ではアルミブロックの2.0リッター直4DOHCターボ「SR20DET型(205馬力)」へ移行し、全域でフラットかつ強大なトルク特性を獲得した。
実戦投入されたSSS-Rは、全日本ラリー選手権のCクラスにおいて圧倒的な強さを誇り、シリーズ王座を獲得するなど日産のラリー黄金期を築いた。日産、オーテック、ニスモの技術を結集した徹底的な軽量化と四輪制御思想は、後の「パルサーGTI-R」をはじめとする高性能ラリーベース車の開発へと確実に受け継がれた。

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